ご自宅用やペットロスのご家族の方へ

動物が好きな人たちの間で有名な「虹の橋」のお話をご存じですか？

ペットの死後、動物たちはどこに行くのか？　どうやって過ごしているのか？
ペットロスで辛い思いをしている方の支えとして、不安や疑問を解消してくれる詩になっています。

「虹の橋」は、作者不明のまま散文詩という形で世界中に広まりましたが、最近になって、イギリス・スコットランドに住むエドナ・クライン＝リーキー氏が作者だと判明しました。現在は、国や民族を問わず犬猫の飼い主の間で愛好されています。以下では原文と日本語訳をご紹介します。（僕が翻訳したので、多少のことはご勘弁下さい。）

天国の少し手前に「虹の橋」と呼ばれる場所があります。

飼い主にこよなく愛されていた動物たちは、この虹の橋に行くそうです。

ここには草原や小高い丘があり、誰もが皆、走り回ったり遊んだりしています。

食べ物も飲み水も豊富にあり、優しいお日様の陽が暖かくとっても心地よい場所です。

「虹の橋」では、病気や老いで弱っていた動物たちは、元気な姿をを取り戻して楽しく遊んでいます。

でも、たった一つだけ、気がかりなことがあります。

毎日幸せで、満ち足りているけれど、大好きなあなたが、恋しくてたまりません。

動物たちはみんな仲良く集まってはしゃぎ回りますが、そのうちふと足を止めて遠くを見つめると体が震えだしたかと思うと、突然仲間のもとから離れて緑の草原を駆け抜け、飛ぶように走りだします。

そう、あなたを見つけたのです。

特別な感情で結ばれたあなた達は、「虹の橋」で再会を果たします。もう二度と別れることのない新たな出会いに胸を躍らせます。あなたの顔にキスの雨を降らせ、あなたも懐かしい我が子（友だち）の体を撫でて長いこと見ることの無かったその瞳を見つめます。

片時も忘れることの無かったその瞳を。そうしてあなた達は、共に虹の橋を渡ります。

【原作者：エドナ・クライン＝リーキー】

【日本語訳：安　藤　幸　一】

【虹の橋　原文】

Rainbow Bridge

There is a bridge connecting Heaven and Earth.

It is called the Rainbow Bridge because of all its beautiful colors.

Just this side of the Rainbow Bridge there is a land of meadows, hills and valleys with lush green grass.

When a beloved pet dies, the pet goes to this place.

There is always food and water and warm spring weather.

The old and frail animals are young again.

Those who were sick, hurt or in pain are made whole again.

There is only one thing missing,they are not with their special person who loved them so much on earth.

So each day they run and play until the day comes when one suddenly stops playing and looks up!

The nose twitches!The ears are up!

The eyes are staring and this one runs from the group!

You have been seen and when you and your special friend meet, you take him in your arms and hug him.

He licks and kisses your face again and again - and you look once more into the eyes of your best friend and trusting pet.

Then you cross the Rainbow Bridge together never again to be apart.

ペットたちは虹の橋を「渡った」のではなく、そのたもとで「待って」いたと思います。

この詩は、最近インターネットの普及もあって日本でも知られるようになりました。この頃から日本でも認知されるようになった「ペットロス」を癒す効果もあり、日本で定着するようになったと言われています。

飼い主だけが常にこちら側に取り残され、ペットの一生は、人間の倍のスピードで過ぎ去って行くきます。その時、ほとんどの飼い主の心は、本当は苦しかったのに、気づいてあげられなかったことに後悔の気持ちで一杯になります。

「虹の橋」の詩は、そんな飼い主の願望を描いた一方的なエゴかもしれません。それがいつになるかはわからないけれど、いつか橋のたもとで再会し、みんなで一緒に虹の橋を渡って行ける事を飼い主の方は、信じています。